2025年01月23日
サプライチェーンイノベーション大賞2023 「優秀賞」を受賞
2023年7月14日、製・配・販連携協議会より、株式会社キリン堂さま、株式会社クスリのアオキさま、株式会社薬王堂さま、株式会社ユタカファーマシーさま、株式会社こんのさま、株式会社宮崎さま、製紙メーカーさまと協働で実施しました「既存の流通網を活用した効率的な資源再生」の取り組みを評価いただき、「サプライチェーンイノベーション大賞2023」の「優秀賞」を受賞しました。
今回の取り組みは、製・配・販のみならず流通に関わる資源再生事業者様との連携・協働のもと、事業活動を通じた既存の流通フローの活用により、ダンボール破材を効率的に再資源化する持続的な「資源再生循環型サイクル」の構築です。
具体的には、PALTACが商品を納品したトラックの帰り便を活用して小売業さまで発生するダンボール破材を回収することにより、パッカー車(注)を削減するとともに、PALTACの物流センターでの「破材自動集約・圧縮機能」と組み合わせることで、資源再生事業者さまによる圧縮・加工が不要になる仕組みを構築しました。これらの取り組みは、ダンボール破材の取扱量拡大に伴うトラックの積載効率向上や、当社から製紙メーカーさまへ直送することによる荷積み・荷下ろし回数の削減などダンボール破材の回収・再生における効率化の実現に加えて、流通全体の作業負担の軽減やCO2排出量の削減など、持続可能な社会の構築につながる取り組みであると考えています。
株式会社薬王堂さまおよび、他卸さま7社・メーカーさま58社の協力を得て実施しました「返品削減及び在庫偏重解消による販売機会ロス削減」の取り組みが評価され、2022年7月に「優秀賞」を受賞しました。
この取り組みは、需要予測アルゴリズムなどのデジタル技術を活用した「店舗間の商品移動システム」を共同開発し、店舗間の商品移動に要する作業量・時間を大幅に軽減することで、商品の適時・適量の店舗間移動を実現したものです。配送面においても帰り便の活用や通常納品トラックの活用など、既存の流通フローに組み込むことで追加負担が発生しない仕組みを構築しており、返品の30%削減と在庫偏重に伴う販売機会ロス削減による売上拡大を同時に実現しています。
株式会社スギ薬局さま、ライオン株式会社さまおよびPALTACの3社共同で実施しました「オープンな製・配・販の連携で在庫適正化と返品削減」の取り組みが評価され、2021年7月に「大賞」を受賞しました。
この取り組みは、課題となっていた過剰在庫や返品に対して、3社が企業の枠を超えて「現場主義」「スピーディー」「オープン」な連携体制を通じ、サプライチェーン全体のムダの削減を実現したものです。具体的には「新製品や商品の改廃情報」や「販売促進施策計画」、「店舗別配荷数量」などの情報を早期に共有化し、発売から終売までの店頭オペレーション施策をソリューションモデルとして体系的に開発して実行することで、売上拡大を図りながら在庫適正化・返品削減を実現しました。