2024年01月26日
「AI需要予測による自動発注サービス」の提供を開始します
当社は、小売業様の食品廃棄ロスの改善に向け、2024年1月より「AI 需要予測による自動発注サービス」(以下、AI 自動発注)の提供を開始します。「AI 自動発注」により、小売業様の発注に係る業務の効率化に加え、食品廃棄ロス改善といった社会的課題の解決に貢献してまいります。
当社は、化粧品・日用品、一般用医薬品を取り扱う中間流通事業者として、サプライチェーン全体の最適化・効率化を視野に「人々の豊かで快適な生活の実現に貢献する」ことを目指しています。社会全体で食品廃棄ロスが問題となるなかで、小売業様においても食品廃棄ロスの改善に対して課題を感じておられることを受け、2021年7月より取り組みを開始しました。
当社は、食品を主として取り扱う企業ではありませんが、これらの社会的課題やお取引先様における課題の解決が、中間流通業の役割の一つであると考えています。また、食品廃棄ロスの改善がSDGsの観点においても重要であるとの認識から、本サービスを提供してまいります。
AI自動発注には、日々消費され販売量の変動が比較的安定している商材の需要予測が得意な反面、外部要因(生活者の嗜好の変化など)によって販売量が変動しやすい商材は不得意であるという特徴が存在します。このため、得意とするカテゴリーはAI自動発注を活用し、不得意なカテゴリーは従来の発注方式を活用するハイブリッド運用により、柔軟にご利用いただける仕組みを構築しています。また、不得意なカテゴリーにおいても、AI自身に個別の条件設定(時間帯、客層など)を行うことで発注精度を向上させることが見込めます。
本サービスの提供にあたっては、2022年3月より一部小売業様において実証実験を重ねており、食品廃棄ロスの改善率10%を達成しています。本サービスは、2024年1月より本格運用を開始するとともに、より多くの小売業様にAI自動発注をご活用いただくことで、発注業務の効率化と食品廃棄ロスの改善に貢献してまいります。
【本取り組みの成果】
食品廃棄改善率 : 10%改善
食品廃棄改善金額 : 約10万円(1店舗/年)
*食品の取り扱い構成比が高いほど、改善効果は増大します
当社が属するサプライチェーンは、働き方改革・ホワイト物流の推進・CO2排出量の削減といった社会的課題、人手不足に端を発する配送費や人件費の高騰といった経済的課題など様々な課題に直面しています。今後におきましても、中間流通ならではの機能を強化するとともに、小売業様をはじめ、メーカー様、配送業者様といったサプライチェーン全体の最適化・効率化に向けた連携・協働を深化し、デジタル技術を用いた課題解決及び価値提供を積み重ね、SDGsの達成にも貢献してまいります。