長期ビジョン・中期経営計画
長期ビジョンLong-term VISION
当社は、持続的成長に向けた事業運営において、労働人口減少、少子高齢化、価値観の多様化、気候変動や資源エネルギーの不足を重要な環境の変化と捉えています。これらの変化により、国内経済縮小による収益の減少や事業運営コスト高騰による収益性の低下などのリスクが高まる可能性がある一方で、高効率物流に対するニーズの高まりやデータを活用した流通ソリューションの浸透などにより、新たな機能提供に伴う収益機会が生まれると考えています。これらの変化を捉え持続的成長を果たすために、「つなぐ力で人と社会のミライを創る」をスローガンに掲げ、10年程度先(2034年頃)をターゲットとする長期ビジョンを策定しました。当社がこれまで築き上げてきた強みを活かした「流通イノベーションへの挑戦」を通じて、「人」や「モノ」そして「情報」など流通の多様なつながりを創出することで、生活者のみなさま、そして、社会に対して価値を提供し、当社の存在意義である「人々の豊かで快適な生活の実現」を果たしてまいります。具体的な取り組みとしては、ビジョン実現に向けて解決すべき4つの重要課題(マテリアリティ)を特定し、解決に向けた施策を推進してまいります。
《 長期ビジョンのスローガンと重要課題(マテリアリティ)》
人と社会のウェルビーイングな「ミライ」の創造に挑戦
収益機会の獲得 | ボーダレスなサプライ チェーンネットワークの 構築による 新たな価値の創造 |
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ダントツNo1の生産性による 常識の枠を超えた 物流ネットワークの構築 |
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リスクの低減 | 持続可能な 環境・社会に向けた 共生・共創 |
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自律・自発の 組織風土づくりと 個人・会社・社会の 成長の実現 |
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《 長期の目指す姿 》
- 数値目標
- 売上高 2兆円 ROE 9-10%
- サステナビリティ
目標 -
- 多様な人財が自律・自発で活躍する組織の構築
- 安心・安全な流通の構築
- 脱炭素/資源循環型社会移行への貢献
中期経営計画「PALTAC VISION 2027」Medium-Term Management Plan
当社は、長期ビジョン実現につながる重要課題の解決に向けて、長期ビジョンと足許の現状との双方からのアプローチにより2027年3月までの3か年の中期経営計画「PALTAC VISION 2027」を策定しました。この3か年を、長期ビジョン実現に向けた「構造改革による変革基盤の構築」の期間と位置づけ、既存事業の収益性改善、新たな価値創造に向けた挑戦、サステナビリティの向上、資本効率を意識した経営の実践に取り組んでまいります。
また、取り組みの達成状況を判断するための指標として、事業活動の成果を示す財務指標や、企業の持続可能性や社会的責任など財務的な側面以外の成果を示す非財務指標を定めております。中期経営計画の最終年度である2027年3月期は以下の目標を設定しております。
《 PALTAC VISION 2027 の位置付け 》
《 変革基盤構築のポイント 》
長期ビジョン実現に向けた
「つなぐ・つながる力」 | 「原資」を得る | 既存事業の売上・利益拡大 |
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「競争力」を得る | 物流・営業・デジタル機能の強化 提供価値強化(新規事業の芽) パートナーとのリレーション強化/構築 価値あるデータの蓄積 |
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「実行力」を得る | 組織余力の創出(業務の構造改革) 人財育成/獲得/活躍環境の整備 ガバナンスの強化 デジタル/データの活用度向上 |
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「協力」を得る | マルチステークホルダーとの協働推進 (環境/社会への貢献、従業員/株主への適切な配分 etc.) |
《 目 標 》
FY2027/3 | 対 FY2024/3 増減 |
対 FY2024/3 増減 |
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財務 指標 |
売上高 | 1兆2,700億円 | +1,180億円 |
+10.2% |
営業利益 | 300億円 | +28億円 | +10.4% | |
R O E | 資本コストを 上回る水準を維持 |
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配当性向 | 35%以上を目指す | - | - | |
非財務 指標 |
CO₂排出量 削減率*1 | 28%削減 | +16% | - |
多様性 | 女性管理職比率 8.4% 男性育休取得率 60% |
+1.7% +30% |
- | |
エンゲージメントスコア*2 | 55.0 | +6.9 | - |
- *1 CO₂削減率:対FY2021/3 のScope1+2 排出量
- *2 エンゲージメントスコア:㈱リンクアンドモチベーションの「モチベーションクラウド」により計測
詳細は、「中期経営計画 説明資料」を
ご覧ください。