MESSAGE
メッセージ
経営トップである社長と人事部門の責任者である総務本部長が
企業の「今」と「未来」、そして「人財」について、本音で語り合いました。

代表取締役 社長
吉田 拓也
常務執行役員 総務本部長
吉田 幸代

Theme 01
「今」と「未来」について
企業の最も重要な資本は「人」
― PALTACの現状についてお考えを教えてください。


そうですね、やはりポイントは「人」ですね。私たち総務本部としても種をまける人材を採用、育成していかないといけない。自ら発信する能力を持ち、自己成長しようとする人材、既存の枠に捉われない発想ができる人材を採用・育成していきたい。
それが企業の発展にもつながると考えています。人を育てていく上で、PALTACだけで通用する人材ではなく、どこに行っても通用する人材を育てたい。
卸売業の地位を上げる
― 卸売業界におけるイノベーションとビジョンについてお聞かせください。

これからは「つなぐ」という言葉がキーになります。我々はサプライチェーンという製造から販売、消費までの輪っかの真ん中に位置しています。現在「モノ」を流通させること、つまり、つなぐ仕組みや基盤の構築はできました。業界内でのシェアも持っており、PALTACなしでは考えられない状況まで来た。
では次のイノベーションは何か?それは「情報」です。「情報」を「つなぐ」こと、例えば“情報のプラットフォーム化”です。店頭での商品の売れ行きや在庫状況、トレンド、また気象情報やエリア毎の人口動態など。情報がつながることで、小売業は適正在庫を確認し、無駄な返品や欠品を削減でき、メーカーは生産計画が最適化されるなど、サプライチェーン全体の効率化が実現し、インパクトは非常に大きい。では、その役目は誰ができるかと考えると、卸売業が団結して行う必要があります。
我々はそれを率先したい。業界の垣根を越え、サプライチェーン全体の効率化に貢献していきたい。そして、より業界・世の中になくてはならない企業になること。世の中を創っている“卸売業の地位”をもっと上げたいと思っています。

卸売業の地位を上げる為にイノベーションを起こし、リーダーシップをとれる人材がうまれる環境を作らないといけない。主体的に考えて行動できる人材、問題に対し、それをどう解決していこうと考える「未来志向」が大切です。そこで、キャリア意識醸成と能力開発といった従業員の自己成長支援が不可欠です。
現在、自己成長を促すために、さまざまなコンテンツの導入や新規研修の導入など、学びたいときに学べる環境の整備を加速度的に進めています。
長期的な視点で会社とともに成長できる人材を育てつつ、継続的にイノベーションを推進することが重要だと考えています。

Theme 02
組織風土について
「未来志向」のコミュニケーションが活発な組織に ~改革すること・守るべきこと~
― 目指す組織風土を教えてください。


「未来志向」で新しいチャレンジをしようとしたときに、最もダメなのは硬直化した官僚型組織。決まったことをやる、言われたことだけやるといった社風ではイノベーションは生まれない。過去は時代背景もありカリスマ的なトップがいて導いてくれていたが、これからは違う。
社風を変えるにあたって、組織内の心理的安全性というものを、チャレンジすること、失敗を恐れないことを、今までより大切にしていきたい。皆が提案してみよう、声を上げようという土台を作りたい。

心理的安全性が担保されていることは大事ですね。意見がしっかり言える風土が必要。
最近は各会議でも発言が増えてきましたが、これは社員一人ひとりが声を上げる雰囲気や、必要性を感じているからだと思います。
総務本部では、互いを称え合う職場、働き心地の良い職場の創出に取り組んでいます。
自由な発想や提案ができる風通しの良い組織を目指しています。ただし、風通しが良くなると考えた時に、何でも言えばいいと不平不満ばかりを言うようになっては、何も生まれません。
「未来志向」でのコミュニケーションが増えると会社はもっと変わっていく。同じ目的に向かい、ベクトルを合わせる、そういった思考を持った組織にしていきたいですね。

変えることばかりを言っているが、一方で受け継いでいくべきものとして、経営理念でも掲げている「誠実と信用」がある。これはどんなに会社が大きくなろうとも絶対にブレてはいけない。この精神を社員一人ひとりがもち、行動規範として深く根付いていることは大きな強みです。当社と関わる方にはもれなくPALTACのファンになってもらいたい。それには、やはりそこで働く社員という「人」の存在は大きいよね。
Theme 03
求める人材像について
次の時代を創る「夢」と「未来」を語れる方とともに
― どんな人と一緒に働きたいですか?

指示待ちではなく主体的に物事を考え、変革の為に問題意識を持ち「未来志向」で、想いを持って、力を発揮したい。その過程で自己実現し、前向きな自己成長をこの会社で成し遂げたいと思ってくれる、そういう想いの方と一緒に仕事がしたい。
そして皆がPALTACで働いてよかったと思え、幸せな人生を送って欲しいです。

自律・自発で行動でき、PALTACを「200年企業にしたい」と思ってくれる方、次の時代をともに創っていきたいと思う方と一緒に働きたいです。
そして社長のおっしゃる通り、この会社に勤めてよかったと思ってもらいたいと思います。
そうなると私たちもより一層そういう方にチャンスや機会を与えられる会社、組織風土を醸成していかないといけないと改めて感じています。


代表取締役 社長
吉田 拓也
卸売業は流通と、その先にあるみなさんの生活を支えています。その中でPALTACは日本で最も進んでいる卸売業だと自負しています。自分を磨きたい、業種を越えて新しい未来の中間流通、サプライチェーンを自分たちで作るんだという「誇りと夢」を持った方、ともにこれからの時代を創りましょう。
常務執行役員 総務本部長
吉田 幸代
卸売業は中間の立ち位置となり、さまざまな世界を見ることができます。普段生活していて目にすることは少なく、決して目立ちはしませんが、みなさんの当たり前の日常を当たり前につくっています。一緒に夢を、そして未来を語れる方と出会えることを楽しみにしています。
PALTACは「変革期」にあります。今はこれまでの諸先輩方が起こしたイノベーションが、芽を出して、大きく育った、その果実を我々が受けている。周りを見ても一歩抜きんでている。
ただ、安定している今だからこそ“次のイノベーション”を考えないと、次世代に繋がらないという危機感を強く感じている。
労働人口減少やさまざまな世の中の変化がある中、卸売業・物流センターのあり方などを考えると、今のままではダメ。次の時代にフィットするにはイノベーションが必要。
今、注力している海外ビジネスや物流技術・構想も私の時代にはまだ果実は実らない。今は種まきの時。次の世代でやっと芽が出ると思っている。次世代への価値ある資産の継承をしていきたい。
しかし、私一人では不可能。そう考える中で、もちろん技術や顧客基盤も大事ですが、結局ビジネスの主体は「人」。何が最も大事かと考えるとやはり「人」。会社が成長していく上で1番のポイントと捉えています。