中期経営計画
2022年3月期から2024年3月期までの3か年の中期経営計画を以下のとおり策定いたしました。
当社の事業エリアである化粧品・日用品、一般用医薬品業界は、気候変動に伴う自然災害の多発や新型コロナウイルス感染症の流行など人々の生活を脅かす環境の中にあっても、「当たり前の日常を支える」エッセンシャルな事業エリアであります。加えて、当社の売上高は1兆円を超え、年間35億個(国民一人当たり換算で30個)を生活者の皆様にお届けする企業に成長してまいりましたことに伴い、当社の果たす役割は社会的観点から見ても、非常に重要性が増しております。
このような観点から、当社が有するマーチャンダイジングや物流などの中間流通機能をさらに高め、「安心・安全」はもとより「高効率」な流通プラットフォームを提供できる企業基盤を構築し、小売業様、メーカー様をはじめとしたステークホルダーの皆様との連携・協働を加速させ、社会のニーズに柔軟に対応することにより、持続的成長を果たしてまいります。
今回策定の3か年の中期経営計画におきましては、当社事業における環境の変化、及び持続的成長につながるマテリアリティ(重要課題)を勘案し、計画を策定いたしました。
《 環境変化 》
- 人手不足や人件費上昇につながる「労働人口減少」
- 消費行動や働き方の変化に加えデジタル化の加速を促す「コロナ禍に伴うニューノーマル」
- ホワイト物流への対応や物流費上昇などの「配送課題」
- 持続可能な社会・企業に資する取組み「ESG、SDGs」
《 マテリアリティ(重要課題) 》
事業活動・強みを活かして解決すべき課題
- 〇 当たり前の日常を支える
- 〇 持続可能な流通の構築
- 〇 環境への配慮
自らの強みとすべき課題
- 〇 パートナーシップ(連携・協働)
- 〇 イノベーション(デジタル活用)
- 〇 人財、組織
PALTAC VISION 2024
『輝く 未来へ』
~ サプライチェーンとともに歩む ~
連携・協働と機能強化により
中間流通プラットフォーマーとしての真価を発揮
サプライチェーン全体の最適化・効率化を通じて
すべてのステークホルダーとともに
持続的な成長を目指す
重点戦略strategy
PALTAC VISION 2024 を実現させる4つの柱
1激変する環境に対応する 「リテールソリューション力の強化」
「ニューノーマル」と言われるような、従前の常識が通用しないような変化が流通業界にも起こっています。「商品が生活者にわたる現場(店頭)」を重視し、前回の中期経営計画において機能強化を目的に設置した店舗支援本部、SCM本部、EC事業部をはじめ各部門と営業部門との連携・協働により、マーチャンダイジングや生産性向上など流通全体の幅広い課題に対応できるソリューション力を強化してまいります。
2安心・安全・高効率を追求する 「ロジスティクスソリューション力の強化」
当たり前の日常を支える「安心・安全」を基本に据え、高効率のロジスティクス機能を引き続き強化してまいります。既存センターにおける継続的な改善を進めるとともに、「新物流モデル」を活用した新センター建設により出荷キャパシティ拡大を進めてまいります。同時にホワイト物流など、「配送課題」の解決に向けた取組みを進めてまいります。
3価値提供の仕組みを支える「システム機能の強化・デジタル化の推進」
当社の価値提供の仕組みを支えるシステム機能の強化は、生産性及び対応スピード向上を実現するためには欠かすことができない「扇の要」であります。増大するサイバーリスクに対応するためのセキュリティ強化はもとより、基幹システム刷新やデジタル人財の育成・確保などにより、守りから「攻めのIT」へ転換を進め、急速に変化する現場ニーズに対応してまいります。さらに業務の効率化や提供価値の向上など、将来のデジタルトランスフォーメーションに向けた体制を強化してまいります。
4持続的成長の源泉「人財・組織の強化」
当社従業員の多様性を活かしながら、経営理念(PALTAC MIND)の浸透を図り、当社の事業戦略を実現できる組織強化を進めてまいります。人財面では、現場力や専門知識などのスキル向上を進め、チャレンジ精神やグリット(やりきる力)など、従業員に備わっている強みを最大限に引き出す取組みを進めてまいります。また、組織面では、人財が活躍できるよう、デジタル技術を活用するなど、各部門間が連携・協働できる体制を整え、組織として総合力を発揮できる基盤を構築してまいります。
ESG、SDGsを重視した経営
当社は、化粧品・日用品、一般用医薬品などの生活必需品を扱う中間流通業者であります。企業活動を通じて、持続可能な社会に向けたSDGsの達成に貢献するとともに、「人々の豊かで快適な生活の実現」を目指しております。本中期経営計画においても流通段階に存在するムダを排除し生産性向上に努めることで、社会的価値の提供や環境負担軽減にも貢献できると考えております。このような考え方を基本に、効率的かつ有効なガバナンス体制の強化を進め、社会インフラ企業として持続的成長を果たしてまいります。
数値目標numerical targets
(単位:億円)
2021年3月期 実績 |
2024年3月期 計画※ |
増減額 | |
---|---|---|---|
売上高 | 10,332 | 11,420 | +1,087 (+10.5%) |
営業利益 | 254 | 265 | +10 (+4.0%) |
販管費率 | 5.39% | 5.25% | △0.14% |
※当初公表数値(2021年5月12日)から変更しております。詳しくは、2023年5月11日公表の「中期経営計画の業績目標の修正に関するお知らせ」をご参照ください。
戦略図イメージstrategy
詳細は、「中期経営計画 説明資料」をご覧ください。